災害を知るSTEP.0 KNOW THE DISASTER
1. 地震・津波への注意 ~明日かもしれない、南海トラフ巨大地震~
約100~150年の周期で発生している南海トラフ地震。
非常に大きな被害が想定されており、過去に発生した地震の周期から、今後30年以内にマグニチュード8以上の地震が発生する確率は、70%から80%程度と試算されています。
こうした状況の中、東日本大震災の経験を踏まえ、あらゆる可能性を考慮した最大クラスの巨大な地震・津波への対策を検討する必要があることから、神戸市では次の2つのレベルの地震・津波を想定しています。
レベル1 マグニチュード8クラス |
発生頻度が高く、津波高さは低いものの大きな被害をもたらす地震・津波で、概ね100年に1度程度発生してきた地震・津波 |
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レベル2 マグニチュード9クラス |
発生頻度が極めて低く1000年に1度かそれより低い発生確率で、甚大な被害をもたらす最大クラスの地震・津波 |
兵庫県の想定によると、「レベル2」では、市内で最大震度6強(垂水区・西区)の地震が想定されています。また、最高津波水位3.9m(中央区)、最短津波到達時間83分(垂水区)が想定されています。
※詳細な津波想定については、下記のリンクよりご確認ください。
「自分の命は自分で守る」という阪神・淡路大震災の教訓を踏まえ、ご家庭でも、地震発生時の危険や避難行動を確認するとともに、自宅の家具固定や配置場所の確認、家庭での物資の備蓄等の対策に取り組んでいきましょう。
南海トラフ地震の震源域と活動履歴
※平成26年2月 兵庫県公表資料
2. 台風や大雨・暴風への注意
台風等による豪雨により、土砂災害や水害等の危険性が高まります。
台風が接近したり、大雨の恐れがあるときは、警報や避難情報に特に注意し、避難が必要な場合は安全な場所への避難に努めましょう。
また普段から、お住まいの地域が土砂災害等の危険なエリアでないかハザードマップを活用して確認するとともに、避難先や避難先までの安全なルートを、家族等でも話し合いながら、想定しておきましょう。
台風・大雨の時
3. 土砂災害への注意
土砂災害が発生する恐れのある区域を、土砂災害防止法に基づき、「土砂災害警戒区域=イエローゾーン」として指定しています。お住まいの地域周辺の状況を、ハザードマップで確認しておきましょう。
さらに注意したい、レッドゾーン
イエローゾーンのうち、建物がこわれて命や体に危害が生じる恐れのある区域を、「土砂災害特別警戒区域=レッドゾーン」といいます。
4. 水害への注意
雨で浸水する原因には、河川からあふれ出す「洪水(外水はん濫)」と、道路に沿って設けられた排水溝(側溝)などからあふれる「内水はん濫」があります。
お住まいの地域周辺に水害での危険な箇所がないか、ハザードマップで確認しておきましょう。
洪水(外水はん濫) | 増水した河川から水があふれ、大量の水が一気に流れ込み、短時間で浸水被害が発生します。大雨の際は、河川の水位に注意しましょう。 |
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内水はん濫 | 雨水管や側溝の排水能力を超える雨や、河川や海の水位上昇により、雨水が溢れて浸水することがあります。周辺より地盤が低いところでは特に注意が必要です。 |
急な増水に注意しましょう。
大雨・洪水注意報(警報)が発表されたときはもちろん、雨が降り始めたとき、雷が鳴っている時、上流に雨雲や入道雲が見えるときには、すぐに川や川の中の遊歩道から上がりましょう。
5. 高潮への注意
高潮とは、台風や発達した低気圧の接近により、海面が異常に高くなる現象です。
特に、「台風が神戸市の西側を通過するとき」や「台風が接近、または上陸しているとき」は警戒が必要です。堤外地(防潮堤の海側)は、高潮による浸水の恐れがあるため、事前の備えが重要です。