インターンシップで危機管理室に来ました(後編)  ~実践編~@神戸市 危機管理室

インターンシップで危機管理室に来ました(後編)  ~実践編~

 

 今回のインターンシップにおいては、普段のお仕事についてのお話を聞かせていただくだけでなく、実際のお仕事に触れる機会も作ってくださり、体験型で学ぶことができました。この実践編では、それらについて書いています。

クロスロード・集団討論

クロスロード・集団討論

 まずはじめに、職員の方々と一緒に、クロスロードというゲームをしました。今回は、
・避難所の避難者数に対して、非常食が不足している場合に、不足したまま配給するかどうか
・災害時に、行政職員の立場で、無事ではあるが不安を抱える家族を持ち、なおかつ出勤に相当な時間と労力を必要とする部下に出勤をお願いするかどうか
など、いくつかの問題について、自身の立場を明確にして話し合いました。
 その後は、会議形式で集団討論を行い、避難所におけるペット受け入れ問題について議論しました。

 この2つの取組を経て、答えのない問題に対して、最善の策を模索することの難しさを改めて感じるとともに、議論においては、どの役職においても、同程度、話し合いを動かす機会はあり得るということを学びました。また、答えがない問題なので、答えから先に考えなくても良いかもしれないと感じました。そして、行政職員の立場としては、災害時は、家族と一緒にいることよりも職務を優先し、対応に尽力するというのが公務員の理想的なマインドであるというお話も聞かせていただきました。

その他の実践

その他の実践

 元警察で、機動隊でいらっしゃった期間が長く、現在は危機管理室の初動対策員を務めていらっしゃる岡山さんに、警察時代の体験談や、災害支援についてお話をいただきました。その際に、現場での活動で実際に使われているロープの扱い方についてレクチャーしていただき、私達も実際に体験させていただきました。慣れない動作で苦戦しましたが、新たな知識を得られたと同時に、新鮮な気持ちで楽しく挑ませていただきました。

 また、危機管理室において、会議などの際に用いられる、卓上型ディスプレイという、巨大なタブレットのような機器の操作を体験させていただきました。普段は目にすることすらないような特殊な機器に触れる中で、そのようなハイテクな機器を用いて仕事ができたらいいなという思いになりました。

インターンシップを終えての感想

 私は普段、大学のゼミで、訓練の運営補助や、授業の実施など、防災に関する学習や活動を行っています。その中で、行政における防災の仕事を間近で感じたいという思いが強まり、今回のインターンシップに参加しました。
 職務内容についてお話をいただいたり、実際に一部を体験させていただく中で、その職務内容が非常にやりがいがあると感じました。そして、ここで働きたいという気持ちも更に強まりました。
 ゼミにおいても、ここでの経験を持ち帰り、仲間とも共有し、これから行う様々な活動をよりよいものにしていければと思います。  (矢野)


 今回のインターンを通じて、危機管理室の職務内容について詳細に知ることができました。特に、危機が発生した時だけ動くのではなく、平常時から情報収集能力の向上、危機対応体制の整備、発災後の避難所運営計画など、様々な対策がされており、神戸市の安心安全を守る為に大切な役割を担っていると思いました。
 最後に、このインターンでの経験を踏まえて、これから災害に強いまちづくりに対して貢献していけるよう日々邁進していきます。  (横山)


 危機管理室では、安心して暮らせるまちを守る対策が、想像していた以上に多種多様な面から行われていました。だからこそ、住民の方々の危機管理の意識を高めることによって、より安全なまちを作ることが出来ると考えました。
 特に、ハード面の対策を進めていく際には、住民の方々の理解が必要になります。日頃は、防災への関心が高い人たちと、防災について学ぶことが多いので忘れてしまいがちでしたが、住民の方に危機管理へ関心を持っていただける方法も、さらに考えていく必要があると思いました。
 危機管理室で得た知識と経験を、今後の学習へと活かしていきたいです。  (上原)


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