2020神戸市役所インターンシップ@危機管理室 ①神戸市 危機管理室

2020神戸市役所インターンシップ@危機管理室 ①

2020年8月19~21日の3日間、神戸市役所危機管理室にてインターンシップに参加しました。危機管理室の業務内容や職員さんのリアルなお話をお聞きしました!

危機管理室での業務内容

 危機管理室では、自然災害やテロ、新型コロナウイルスの感染拡大などの様々な危機に対し、市民の方々の安全を確保するため、日々業務を行っています。
危機管理室のお仕事は平時の業務と、緊急時対応の大きく二つに分かれています。
平時には市民の方々へ向けた防災啓発や、神戸市職員に向けた研修を行い、何か災害が起こった時のために備えとして日頃から業務に取り組んでいます。
 一方、自然災害やテロが発生した場合などの緊急時には、災害対策本部を設置し、「指揮班」、「広報班」、「情報班」に分かれ、関係各所と連携を取りながら、正しい情報の収集や、市民の方々からの問い合わせ対応、避難情報の発令などの業務を行います。

 危機管理室には24時間職員が待機しており、室内に設置された何台ものモニターで市内の様子や各テレビ局の放送を同時に閲覧できるため、緊急時に迅速な対応を取ることができる体制が整っています。

 危機管理室にお邪魔するまでは、自然災害が起こった場合の緊急時対応を行っているという漠然としたイメージを持っていましたが、インターンシップを通して、日頃から何か災害が起こった時のために様々な訓練や研修を行っており、多様な職種の方々が昼夜問わず市民の方々の安全を守っているということを改めて実感しました。

緊急時に備えた取り組み

緊急時に備えた取り組み

 最初に防災展示室の見学を行いました。展示室には非常食の展示や家具の固定方法の実演、等身大の人形を使った救助体験ができます。防災学習のために地元の小学生や団体が訪れるそうです。

 神戸市は「くらしの防災ガイド」を発行し、災害時の感染症対策について呼び掛けています。大災害時の救助割合は自助7割、共助2割、公助1割と職員の方にお聞きしました。公助よりも自助が圧倒的な割合を占めていることに驚きました。自分の身は自分で守るために、緊急避難場所の確認や家庭内防災、備蓄の確認などをもう1度確認しようと思いました。

 また危機管理室ではハザードマップや避難マップを市民に配り、危険な地域をお知らせする業務や、実施する業務のマニュアルを作成する業務、また防災対策内容をイラストや演劇を交えてわかりやすく市民に伝える業務があることを学びました。
 
 防災について、まずは知ることが大切だと思うのでこれらの啓発に注目しようと思いました。

地震保険と気象庁についてのお話

地震保険と気象庁についてのお話

 災害時は自助が大切だと1日目に学び、備蓄や耐震補強に加えて地震保険について学びました。地震はいつ、どれくらいの被害があるのか予測できず、民間では対処しにくいので政府が中心となって進めています。兵庫県でも独自に共済制度として地震に備えている。しかし、阪神淡路大震災を経験した兵庫県の世帯保険加入率が3割程度で全国平均を下回っている現状に驚きました。南海トラフ地震に対応するためにも、普及率を上げる方法を考えていかなければならないと感じました。
 
 また、気象庁の仕事内容や辛い事をお聞きしました。天気を予報するのに様々な業務、多くの人が関わっているということを知りました。一番印象的だったのは警報を発令するとき最初は手が震えるほどのプレッシャーを感じたというお話です。小中学生の頃は休校になると喜んでいたので、そんな苦労も知らず、申し訳ない気持ちになりました。私たちの生活は様々な人に支えられていると実感しました。

初動対策員の方々のお話

初動対策員の方々のお話

 自衛隊、警察、海上保安庁から来られた初動対策員の方々から初動対策員の業務と仕事をするうえで大切なことをお聞きしました。
初動対策員は、機器の点検や操作訓練、情報収集を行っています。また、市内で何か問題が起きて連絡が入ると、その内容をモニターで確認して他部署へ迅速に情報を伝達し、初動対応を実施します。さらに24時間365日体制でチェックされています。

 また、仕事で大切なことは、感謝の気持ち、謙虚さ、愚痴を言わないです。常に周りの人に感謝の気持ちを持ち、今の自分があるのは自分だけの力ではなく、周りの人のおかげであるという謙虚な姿勢を持つ。また、良いことも悪いことも、自分の身に起こることはすべて自分にとって意味のあることであるので、与えられた仕事に愚痴を言わずに全力で取り組む姿勢が大切である。このような三つの姿勢はどのような仕事にも共通するため、これから大切にしようと思いました。
 さらに仕事では様々な知識を利用して業務をこなす必要があるため、自分の専門分野にとどまらず、広い視野を持って勉強する姿勢が大切であるということを教えて頂きました。

PAGETOP