2021神戸市役所インターンシップ@危機管理室〜2日目〜神戸市 危機管理室
インターンシップの最後には、職員の方々にインターンシップで学んだことについて発表をしました!
「気象」から見た防災
「気象」の観点から防災体制を支える気象庁の業務についてお話を伺いました。気象庁の任務は、自然災害から国民の命・財産を守ることです。各地の気象台で正確な観測を行い、危機管理室などの防災機関や報道機関に情報を伝えます。私たちに届く防災に関する情報には、表には見えない多くの人の協力と連携があることがわかりました。
また、「自分の命は自分で守る」ことの大切さを教わりました。いくら防災に関する知識や情報を身に付けても、それを実際に行動に移すか移さないかは全て自分次第です。「まさかこんなことになるとは思わなかった」と言うことがないよう、自然災害を他人事と思わず自分の身に起こることとして意識を持ち続けることが大切だと思いました。
阪神・淡路大震災から学ぶ
職員の方とクロスロードというゲームを行いました。ある状況が設定されていて、それに対して自分ならどんな判断をするかというものでした。災害時の状況から身近で起きそうな問題まで様々な問題がありました。
この判断には答えが無いため、みんなで意見を交換しあいとても有意義な時間を過ごしました。実際に災害派遣として現場に行かれた職員の方の体験談なども交えてお話ししてくださり、災害時の判断の難しさを実感しました。
危機管理室には災害時に職員へ迅速な連絡を可能にするために、警察署・自衛隊・海上保安庁OBの方が初動対策員として24時間体制で常駐しています。今回は元警察官の方から阪神・淡路大震災時の被害の様子や当時どのように警察署が救助を行っていたかについての話を伺いました。
流通拠点である神戸が被災することは日本経済に大きなダメージを与えるということを意味しているため、復旧はとても速かったそうです。また、当時は担架といった救助具が十分に確保できなかったため、畳などを利用し、救助にあたっていました。こうした公助だけでなく、住民同士による救済活動や避難所運営という共助も被災地では多く見られました。
当時の救助活動の話を聞き、「自分の命は自分で守る」という自助や、地域コミュニティの繋がりによる共助の力の大切さを実感しました。
地域の安全を守るために
危機管理室では、身近な地域の防犯にも関わっています。現在、神戸市では防犯カメラの設置数を増やしており、それが犯罪数の減少に繋がっています。
また、神戸市では「くらしの防災ガイド」を市民に配布しており、日頃から市民へ災害に対する備えを呼びかけています。実際に情報を得た市民が行動に移すことが少ないことが課題ですが、「言い続けること」が大切だとおっしゃっていたことが印象的でした。
インターンシップに参加して
危機管理室で働く若手職員の方と楽しくお話をしました。今までの業務で大変だったことやキャリアプラン、面接やエントリーシートのコツ、勉強に関するアドバイスなど様々なお話をしていただきました。インターンシップに参加しなければ聞くことのできないようなお話を聞き、勉強に対するモチベーションが上がり、公務員として働きたいという思いが強くなりました。
2日間という当初より短い期間にはなってしまいましたが、様々な職場経験を持つ方が働く危機管理室でのインターンシップを通し、普段から防災対策を自分で行うことの大切さを改めて実感しました。今回は災害対応時の業務も見学することができ、とても貴重な経験になりました。業務内容についてだけでなく、神戸市と他都市との違いや現状課題などについても教えていただき、公務員として働くことにより魅力を感じました。自分の研究内容に生かせる部分もとても多く、とても有意義で充実した時間を過ごすことが出来ました。
この2日間、普段知りえないことを多く知ることが出来、インターンシップに参加できて良かったです。今回の実習で学んだことを今後の研究、就職活動、社会人として働く際にも生かしていきたいと思います。お忙しい中、本当にありがとうございました! 松井
今回のインターンシップでとても貴重な経験をしました。危機管理室の業務の説明を聞いたり、実際に見たりして私たち市民の安心な暮らしが守られていることに感謝の気持ちが生まれるとともに、自分もこんな社会人になりたいという憧れの気持ちでいっぱいになりました。今回学ばせていただいた経験を今後の就職活動やその先にも生かしていきたいと思います。お忙しい中、インターンシップを実施していただき本当にありがとうございました。 八木
今まで「警報が出た」といった結果の部分を受け取ることしかありませんでしたが、その警報が出るまでにどれだけ多くの人が携わり、悩んで、議論がなされていたのかをこのインターンシップを通して学ぶことができました。また、市民の安全を守ることを真剣に考えて働く職員の方々の姿勢を体感しました。さらに、防災に関するお話を多く伺い、職員だけでなく私たち住民自身がもっと行動に移せることがあることを実感しました。このインターンシップでの貴重な経験を自分の将来に活かしていきます。 植田