2022神戸市役所インターンシップ@危機管理室 前半神戸市 危機管理室

2022神戸市役所インターンシップ@危機管理室 前半

 

2022年8月16日から18日までの3日間、神戸市役所危機管理室でインターンシップに参加しました。危機管理室の業務内容や実際に私たちが体験したことなどについてお伝えします!

危機管理室の主な事業内容

危機管理室の主な事業内容

 危機管理室は、災害やテロ等の国民保護事案、新型コロナウイルスなどの危機に対して、気象台や県警、自衛隊などの関係機関と連携しながら、市民の安全を守ることを主な業務としています。

 平時は防災訓練の計画・実施や支援体制の整備、語り部の派遣などの市民に向けた防災啓発などに取り組んでいますが、災害発生時には災害対策(警戒)本部が設置され、危機事案の情報収集や危機管理システムによる情報共有、避難情報の発令等が行われています。また、他都市で災害が発生した際は、被災地への職員の派遣などが行われています。

 災害後の対応に注力するだけでなく、有事の際に適切な行動が出来るように、平時から様々なことを考慮しながら業務をしているということを知り、感銘を受けました。災害時においては、「自助・共助」がより重要であると知り、公的な機関の助けをただ待つのではなく、個人や家族単位で防災・減災意識を高めることが大切だと感じました。

危機に対する先進的な事例

危機に対する先進的な事例

 神戸市は、阪神・淡路大震災等の経験を活かし、様々な先進的な取り組みを行っているということを学びました。

 具体的には、電気自動車(EV)を用いた外部給電によって避難所などの停電を解消する構想やモバイルバッテリーの無償貸し出し、災害時におけるドローンの活用などが挙げられます。

 阪神・淡路大震災の頃と比較して技術が進歩しており、過去には不可能・困難だったことも実現可能なものになってきています。今回のインターンでは、そういった手段が多様化していることを改めて確認することができ、今後の発展などにも注目していきたいと思います。

気象防災ワークショップ

気象防災ワークショップ

 初日は気象防災ワークショップといった形で、台風発生から市民の方に避難情報を届けるまでの神戸市の対応フローについて考えました。情報の収集・共有や防災連絡会議の開催、防災指令(職員の出動指令)や避難情報の発令などを、どのタイミングで行うべきかを検討・発表し、フィードバックをいただきました。

 実際に考えてみると、私たちと職員の方との間では、大きな認識の差がありました。ただ早い段階で避難情報を発令すれば良いというものではなく、市民にとって最適かつ効果的なタイミングで発令できるように動いていることを知り、事前準備の重要性を学びました。

 またこのワークショップでは、訓練や対策の立案にあたって「目的・目標・手段」を明確化することで、より効果的なものになると話を伺いました。防災に限らず、このような意識を常に持って、物事に取り組みたいと思います。

気象や初動対策についてのお話

気象や初動対策についてのお話

 2日目には、防災気象官や初動対策員の方々からそれぞれお話を伺いました。

 まず防災気象官の方からは、大雨による災害や台風・線状降水帯の特徴について教えていただきました。その中で、自然災害は素因(地形・気候・人口など)に誘因(大雨・暴風・大雪など)が加わることによって発生するものだと知りました。防災について考える際には、自分の居住地の特徴を理解することも重要だと感じました。

 次に初動対策員の方からは、業務内容と業務における心構えについてお聞きしました。主な業務内容としては、24時間365日体制で消防局や県警本部からくる情報を収集し、市の様々な部署に伝達をする役割を担っています。この業務において大切なことは、「正確な情報を正確に伝えること」だそうです。有事の際にスムーズに対応を行うためには、この意識がとても大切だということを学びました。

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