2023神戸市役所インターンシップ@危機管理室 前半①神戸市 危機管理室

2023神戸市役所インターンシップ@危機管理室 前半①

 

私たちは、2023年8月16日と17日の2日間、神戸市役所危機管理室のインターンシップに参加させて頂きました。以下では、危機管理室の具体的な業務内容や私たちが実際に体験し感じたことについてお伝えします。

神戸市危機管理室の概要

神戸市危機管理室は、さまざまな災害や危機事象への迅速な対処と市民の安全・安心の確保を最優先に考えた対策を展開しています。また市民への適切な情報提供と啓発活動を通じて防災意識の向上を支援し、危機リスクの低減を目指す予防策と対策を推進しています。
神戸市危機管理室には多様なバックグラウンドを持つ54名の職員が所属しており、関係部局や関係団体との緊密な連携を通じて災害時の支援体制を整えています。総務、危機対応、防災体制整備、計画、地域安全推進、防犯対策の各分野で連携し、市民の安全と安心を確保するために全力で取り組んでいます。
わたしは、市民の安全を最優先に考え、迅速な対応と正確な情報提供を通じて災害に備える姿勢に感銘を受けました。また、市内の住民や利用者の安全と安心を確保するために幅広い領域での協力体制を築いている点も魅力的です。

計画ライン事業説明

計画ライン事業説明

神戸市地域防災計画は、市民を災害などから守るため、防災に関する業務や対策などを定めたものであり、大規模な災害にも備えられる防災体制を整えることを目的としています。様々な災害に対応するため、地域防災計画は「共通編」、「地震・津波対策編」、「風水害対策編」、「大規模事故災害対策編」、「防災対応マニュアル」、「防災データベース」から構成されています。
また地域防災計画は、「市民・事業者・市がそれぞれの立場から、自ら考えて備え、判断し、行動する」ことを基本理念としています。こうして「自己決定力の向上」に取り組んでいくことが重要であり、その結果、防災や減災の更なる推進に繋がるとしています。
業務継続計画・災害受援計画は災害対応の両輪となる計画です。この2つの計画を統合したものが「災害時業務継続・受援計画」であり、この実務を対応するためのものとして、「災害対応工程管理システム(BOSSシステム)」を導入されています。業務がフローチャート化されており、進捗確認が可能です。
帰宅困難者対策としては、「一斉帰宅の抑制」、「一時滞在施設の確保」「帰宅支援」を3つの柱とし、取り組みを進めています。「一斉帰宅の抑制」により駅前などに多くの人が集中することや、帰宅困難者の増加を防ぐことができます。「一時滞在施設の確保」は行き場のない人に対する支援であり、QRコードで一時滞在施設を自動案内する取り組みが進められています。「帰宅支援」は徒歩帰宅可能な方には徒歩で帰宅してもらうなど帰宅困難者を減らすことを目的としています。

緊急避難所の視察

緊急避難所の視察

危機管理室から徒歩10分圏内にある神戸市立磯上体育館へ視察に行きました。入口には緊急避難所を示す看板も設置されています。この看板のデザインは全国共通であり、公園の場合だと地図がついていることもあります。
館内には更衣室、シャワー室や空調設備付きの体育館があり、社会人スポーツやキッズ向けのイベントも開催しています。
また磯上体育館は、体育館や多目的ルームを災害時に市民の避難場所として提供しています。館内の自動販売機は災害時に無料で飲み物を購入できる仕組みになっています。
非常食や毛布もかなり備蓄されており、中にはハラルやアレルギーなど食事制限が掛けられている人にも配慮した非常食もありました。
磯上体育館を視察して、スポーツを通して市民の健康づくりを支援するだけでなく、避難所として災害時でも市民に快適に生活できるシステムを整えていました。

職員の方々との親睦

職員の方々との親睦

職員の方々との親睦会では3人の職員の方に貴重なお話を聞かせていただきました。神戸市役所の公務員を選んだ理由として、手広くいろいろな職種が経験できる、または規模の大きい仕事がしやすい環境である、勤務地が一定であるなどと様々な意見をいただき、とても参考になりました。また、業務においてまずはシミュレーションをし、次に訓練をし、集客し、PRを行うという試行錯誤の中でやりがいを感じることができるとお聞きし、皆さん熱意と責任感を持ってお仕事をされているのだなと感銘を受けました。実際に職員の方とお話をさせていただけることはまたとない貴重な機会なので、とても光栄でした。難しい質問にも答えていただき、ありがとうございました。

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